今回石垣与那国航路でセグロアジサシを見る事が出来たので、以前マミジロアジサシを見た時に気になった、マミジロアジサシとセグロアジサシの比較を行いました。
上・マミジロアジサシ成鳥(宮古島8月)
下・セグロアジサシ成鳥(西表島沖6月)
日本の野鳥650によるとマミジロアジサシはL35-38、W76-81、セグロアジサシはL36-45、W82-94とセグロアジサシが一回り大きいですが、航路で出会う時はなかなかサイズ感での識別は出来ません。今回は自分が気づいた識別点や教えて頂いた識別点を紹介したいと思います。
識別点①
過眼線がマミジロアジサシは嘴から眼後方まで幅がほぼ同じなのに対し、セグロアジサシは嘴側で細く、眼側で太くなっている。
識別点②③④
②マミジロアジサシは眉班が眼後方まで伸びるがセグロアジサシは目元まで伸びない。
③マミジロアジサシは背腰の色が翼上面に比べて薄く、セグロアジサシはほぼ一様。
④マミジロアジサシは頭の黒色部と背の黒色部が繋がらず後頸が白いが、セグロアジサシは頭の黒色部と背の黒色部が繋がる。
識別点⑤
⑤マミジロアジサシは初列風切内弁の根元側が白く先端側が灰色なのに対し、セグロアジサシは初列風切内弁が一様な灰色。
(光の加減によってマミジロアジサシの内弁は薄い灰色に見えるので注意が必要です。)
最後にクイズです。これらはマミジロアジサシ、セグロアジサシどちらでしょうか。解答は次の記事の最後に載せておきます。