野鳥観察ブログbyななしかく

北海道鳥屋。不定期更新です。

ケアシノスリ2023-2024シーズン


2023-2024シーズンに観察したケアシノスリについてまとめました。自分が撮影出来た個体識別が可能な個体は全部で16個体で、目視だけの個体や遠くて写真はあっても個体識別が不可能な個体を合わせると少なくとも20羽は見れました。2023-2024シーズンは、他の方々の情報を合わせると道東太平洋側だけでケアシ成鳥が軽く20個体は確認されていた非常に珍しいシーズンでした。

①個体:12/15 道北(雌成鳥)
両翼共にp10.9が旧羽。内側次列に模様の薄い旧羽が残っている様に見える(S9.10辺り?)。尾羽は1枚脱落していた。初列風切上面はやや白っぽさがあるものの一様に灰褐色がかっている。尾羽の横帯は1本で明瞭。旧羽が見られ、尾羽の横帯も明瞭なため成鳥である。腹部の模様はべたっと一様に見えるため雌と推測出来る。


②個体:12/15 道北(雌成鳥)
距離があり、初列の旧羽は確認出来なかった。次列風切が1枚脱落していた。尾羽に模様のかなり薄い旧羽が2枚残っていた。発見当初は尾羽の旧羽が幼羽と考えていたが、調べてみると成羽の旧羽もかなり脱色して模様が薄くなる事があるため、2年目若鳥とは断言出来ないと考えた。旧羽が見られ、尾羽の横帯が明瞭な事から成鳥。腹部の模様は一様に見えるため雌と推測出来る。


③個体:12/15 道北(雌成鳥)
左翼はp10.9が旧羽(右は不明)。初列風切上面が白く抜けていて若い個体と推測出来る。しかし明確な幼羽は確認出来なかった。尾羽の横帯は1本で明瞭。旧羽があり、尾羽の横帯が明瞭な事から成鳥。腹部の模様が一様に見えるため雌と推測出来る。


④個体:12/15 道北(雌成鳥)
両翼共にp10.9.8が旧羽。また次列はS4が旧羽に見える。尾羽は1枚が脱落している。初列風切上面は一様に暗褐色で次列風切に比べやや薄い。尾羽の横帯は1本で明瞭。腹部の模様が一様に見えたため雌と推測出来る。


⑤個体:12/15 道北(性不明成鳥)
初列風切は両翼共にp10.9が旧羽。次列はS3.4とS8.9が旧羽に見える。尾羽は1枚脱落している。換羽の進行がかなり遅く特徴的な個体だった。腹部の模様は一様だが、跗蹠の模様は横斑がやや荒い。筆者は雄の若鳥は雌成鳥に模様が似ると考えており、本個体はそれに当てはまるのではないかと推測している。


⑥個体:12/16 道北(雌成鳥)
初列風切は両翼共にp10.9が旧羽。初列風切上面は次列風切に比べて淡色。尾羽の横帯は1本で明瞭。腹部の模様は一様で、跗蹠には密な横斑が見られる。


⑦個体:12/15 道北(雄成鳥)
初列風切はp7.6が旧羽と思われる(旧羽と考えた理由は上面が他の初列風切に比べ淡色に見えたため)。腹部に荒い横斑が見られるため雄と推測出来る。





⑧個体:12/24 道東太平洋側(雌成鳥)
初列風切はp8が旧羽。尾羽の横帯は下面はハッキリと模様が出ており、上面は太く濃い横帯が見られる。また、腹部の模様はべたっと一様に見えるため雌と推測出来る。(雄と推測出来る他個体といる時に体格が大きく見えたという情報もあるため、雌と考えている)。またこの個体は顔周りの斑が太く雄的に見える。


⑨個体:12/24 道東太平洋側(推定雄成鳥)
初列風切はp10が旧羽。初列風切上面は一様に灰色がかって見える。尾羽上面の横帯は境界がはっきりしていた。旧羽と尾羽の横帯の特徴から成鳥。また、腹部の模様は荒い横斑が見られ、雄と推測出来る。


⑩個体:1/21 道東太平洋側(雄成鳥)
初列風切は左翼のp10のみ旧羽で右翼には旧羽は見られなかった。初列風切上面は一様に暗色。尾羽上面の横帯は境界がはっきりしている。腹部の模様は荒い横帯が見られ、雄と推測出来る。



⑪個体:2/3 道東太平洋側(幼鳥)
旧羽は見られず、虹彩が淡色なため幼鳥。尾羽の横帯は薄く不明瞭。初列風切上面は白い。

⑫個体:2/3 道東太平洋側(性不明成鳥)
初列風切は両翼p10が旧羽。腹部の模様は一様で跗蹠付近に荒い横斑が僅かに見られる。尾羽の横帯は2本で外側尾羽上面は横帯がやや不鮮明。腹部の模様がべたっと一様なため、おそらく雌成鳥だと思われる。

⑬個体:2/4 道東太平洋側(雄成鳥)
初列風切はp9とp6が旧羽。腹部には細い横帯が見られた。尾羽の横帯は2本で明瞭。初列風切上面は暗色だった。全体的に白さが目立つ美しい個体だった。

⑭個体:2/11 道東太平洋側(性不明成鳥)
距離があり旧羽の有無は不明。腹部の模様は一様で跗蹠付近に荒い横斑が見られ、尾羽の横帯は2本で⑫に非常に似た個体だった。尾羽は1枚が脱落していた。おそらく雌成鳥だと思われる。

⑮個体:2/11 道東太平洋側(雄成鳥)
旧羽の有無は不明(おそらく無いと思う)。腹部には荒い横帯が見られ雄成鳥と考えられる。尾羽の横帯は2本で明瞭。

⑯個体:2/11 道東太平洋側(雄成鳥)
初列風切はp10.9が旧羽。腹部には横斑が見られ雄成鳥と考えられる。右次列風切が1枚脱落していた。尾羽の横帯は2本で明瞭。