野鳥観察ブログbyななしかく

北海道鳥屋。不定期更新です。

2024-2025シーズンのカナダカモメまとめ@根室

2024年の11〜12月は根室周辺でカナダカモメが多く見られたので、自分が見る事の出来た個体をまとめようと思います。自分は根室北部地区でしか見れていませんが、根室半島の方でも例年より多そうな気配でした。

①個体 11/9 標津川河口
今シーズン最初に発見した個体。カナダカモメらしい特徴が多く出た個体だった。この日限りの出会いだった。

②個体 11/9-18 標津川河口
11/9に撮影し、その後別の観察者により、18日に再発見された。やや体格がゴツく、初列の黒色部が広い個体。精査した結果、昨シーズンの11/24に同所で撮影した個体と同一の様である。

③個体 11/13 標津川河口
非常に大型な個体でオオセグロと同様の体格に見えた。背中は薄く、初列裏は灰色であったが、眼瞼輪は薄紫色なためシロ系雑種では無さそうである。ワシ絡みの雑種にしては嘴のがっしり感がなく、相方も思い浮かばないため大型のカナダとした。

④個体 11/15-16 本別海の離岸堤
本別海の海岸線のテトラポットの上にいた。翌日別海漁港でも他の観察者により確認されている。

⑤個体 11/15 標津川河口
よく覚えていないが、当日はカナダではないと判断し、後日画像を見直していた際にカナダだと気づいた。初列が換羽中のこの時期は初列パターンが見づらくカナダカモメを見落としてしまう事も多い。

⑥個体 11/13-27 標津川河口
遠征を挟んで1週空けてしまったため前の個体から日にちが空いたが、この間も他の観察者によって何個体かカナダは見つかっていた。久々に見つけたカナダは11/13に他の観察者により撮影されていた個体だった。2週間ほどでp9は伸長しきっていた。-2月28日追記-その後2月11日に尾岱沼漁港で、2月14日に根室半島で本個体が再発見された。

⑦個体 12/15-22 以下全て尾岱沼漁港
資格試験を受けに東京へ行っていたため、1週空けてしまい前回の個体から日にちが空いたが、この間尾岱沼漁港でカナダの目撃情報がいくつかあった。日の入り前後に尾岱沼漁港でカモメを観察したところ、漁港内に張った氷の上に2羽のカナダカモメが降りていた。本個体はその後22日にも撮影出来た(画像上:12/15、下:12/22)-2月28日追記-その後2月19.20.23日に尾岱沼漁港で推定本個体を観察した。

⑧個体 12/15
細かいモヤモヤっとした斑が胸より上に一様に入る特徴的な個体だった。初列パターンは自分は撮影出来なかったが、他観察者の画像からp9は⑥個体に似ているミラーが見えないタイプであった。-2月28日追記-2月13日に尾岱沼漁港で本個体を再発見した。

⑨個体 12/20-22
日の入り前後に尾岱沼漁港で観察すると漁港内に張った氷の上に多くの大型カモメが降りていた。後に発覚したが、北風がやや強く吹くと漁港内にカモメが溜まる様で、この日も北風がやや強い絶好の条件だった。本個体は12/16に付近で他観察者によって撮影されていたが、実は11/26に根室漁港で撮影されていた個体と同一である事が発覚した。初列の黒色部は狭く、クムリーンと言って良いパターンであった。

⑩個体 12/20-28
p10が伸長中の個体だった。28日には他観察者により撮影されており、p10は伸長しきっている様に見えた。カナダカモメらしい特徴が出た良い個体だった。-2月28日追記-2月13日に推定本個体を尾岱沼漁港で再発見した。

⑪個体 12/20
ピンぼけの翼の写真は撮影出来たが典型的なカナダパターンだった。

⑫個体 12/20-22
頭部の斑が濃く、p9の黒色部が狭い特徴的な個体だった。

⑬個体 12/20
このカットしか撮影出来ていないが、カナダカモメで良さそうだと思う。日の入り前後で暗い中、4〜6羽のカナダカモメが降りていたため追いきれなかった。

⑭個体 12/22
この日も北風がやや強く、午後から多くの大型カモメが港内の氷上に降りた。新規個体は2個体見つかり、全部で5個体のカナダを観察出来た。

⑮個体 12/22
初列が見える画像を撮影出来なかったが、他観察者の撮影した飛翔写真を見ると典型的なカナダパターンであった。脚が短く見え、顔は薄くぼんやりとした斑が全体に入り、カナダカモメらしい個体だった。

⑯個体 12/24-25
他観察者により推定同一個体が23日にも撮影されている。-2月28日追記-推定本個体を2月15日に尾岱沼漁港で観察した。

⑰個体 12/25
非常に小型な個体だった。

⑱個体 12/25
頭部が白っぽい個体だった。推定同一個体が他観察者によって28日に見られている。

⑲個体 2/9.11.13.19
頭部の斑が濃く特徴的な個体。他観察者によって12月23日に撮影されていた個体と同一であった。

⑳個体 2/13
ややゴツい雰囲気の個体。オオセグロと比べると明らかに小柄でカナダカモメで良さそう。

・その後
27日にもカナダカモメ1個体が氷上に居たが、終始寝ていたため個体識別は出来なかった。
年を跨ぐと、漁業が年末年始休みで中断していた影響かカナダカモメは確認出来なくなった。
2月28日追記
2月に入り日の入り後に漁港に入る個体が多く、個体識別が出来なかったカナダカモメを何個体か撮影した。








カナダカモメか判断が付かなかった個体

〈まとめ〉
12月は日の入り前後の尾岱沼漁港で非常にカナダカモメが多かった。特に北風の日は多くの大型カモメが漁港内に降りていた。北風でない日は漁港外の氷上に降りている個体が多そうな雰囲気だった。流石に今季は多かったと思うが、例年12月の野付湾付近に多くのカナダカモメが滞在している可能性はあるので、来年もこの時期には注視してカモメを見たい。
2月28日追記
2月に入ると再びカナダカモメが尾岱沼漁港に姿を見せ始めた。また、そのうちの大半が12月までに根室北部で観察された個体であった。1個体については11月に標津川河口で観察された後、2月11日に尾岱沼漁港で観察され、2月14日に根室半島太平洋側で観察された。この観察例からも冬の間は道東あるいは北海道周辺(もしかしたら本州方面に足を運ぶ個体があるかもしれない)を移動しながら越冬している可能性が考えられる。