野鳥観察ブログbyななしかく

北海道鳥屋。不定期更新です。

珍鳥情報の取り扱いについて

 X(旧Twitter)の方で滞在中の珍鳥をweb上にあげる行為、およびsnsで滞在中と疑われる珍鳥の投稿への反応(いいね、リツイートなど)を辞めてくださいと投稿したところ、どこまでが珍鳥でどのような投稿なら問題ないのだろうか、と疑問を持っている方を見かけたので、普段自分が珍鳥情報を取り扱う上で気をつけている事をまとめようと思います。あくまで個人の意見なので押し付けるつもりはありませんが、皆さんの何かの参考になればと思います。

 自分は「その地域に毎年飛来する訳ではなく、多くの人が集まる可能性がある種」を珍鳥と判断し、その様な種が滞在中である場合(又は滞在している可能性がある場合)は基本的に即日の投稿を避けています。基本的に、と書きましたが、「地元の方が納得して情報を公開されている場合」と「自分がその土地についてよく知っており、情報を公開しても問題が発生する事はないと自信を持って言える時」はシーズン中に情報公開する場合があります。
 自分が公開して良いと考えている場合の例を挙げると「航路の情報」 「南西諸島で地元の方が情報を公開している場合」 「春・秋の離島情報」などは問題ないと考えています。
 「位置情報を載せなければあげても問題ないのではないか」と思う方もいらっしゃると思います。自分も鳥を見始めた当初はそう思っていた1人です。何故考えを改めたかというと、位置情報を載せなくても、その鳥が滞在中である事を発信すると、「○○がでているのか」と多数の人が気づき、web上で検索して位置情報に行き着いてしまう可能性があると気づいたからです。また、他の人があげているから大丈夫だろうと思う方がいるかもですが、多くの人があげている珍鳥は出が良いのだろうという新たな情報となり更に人が集まる悪循環になります。
 そもそもの疑問として「何故人が集まったらダメなのか」と思う方がいらっしゃるかもしれません。珍鳥を見に行く人は大概車で現地まで向かうため、鳥目的の駐車が近所迷惑となるケースが大変多いです。また、農耕地の場合は更に悪く、鳥屋が農道を破壊して警察が出動したという話を良く聞きます。驚く方も多いと思いますが、珍鳥目的のカメラマンが農地で野糞をする、という話は割と良く聞く話です。皆さんが考えている以上にマナー違反な人間は多く、現地の人は迷惑を受けている事が多いです。探鳥地の現地の方がマナー違反な鳥目的のカメラマンに迷惑をかけられて鳥と鳥屋が嫌いになったという話は各地で聞きます。少しでもイメージを良くするために自分が出来る事は情報の取り扱いについて気をつける事だと思っています。

 ここからは愚痴ですが、最近「いつ珍鳥が抜けたか」の判断が甘い方がいるなーと思います。珍鳥情報を即日投稿する事は良くないという事は分かっている方でも、「知り合いが見に行って1日見れなかったらしいから抜けただろう」や「1週間web上に写真があがっていないから抜けただろう」と比較的最近まで居た珍鳥の情報をあげているところを良く見かけます。大概は実際に抜けている場合も多いですが、夏や冬など渡り時期以外に滞在している野鳥は1週間あけて戻ってきたり、たまたま出が悪く丸1日見られない事は少なくないです。ここ1年でベテラン鳥屋が誤って抜けていない珍鳥情報を公開してしまった事例を複数観測しています。居なくなってもシーズンが明けるまで公開しないのが安全です。

 他に珍鳥情報について、気をつけた方が良い事がいくつかあります。鳥屋には情報について暗黙の了解の様なものがいくつかあります。まず、「珍鳥を発見した人が情報を公開するまでは他の人は投稿すべきでない」というものです。特に発見者が知り合いの場合はトラブルになる可能性もあります。その人よりも先に投稿したい時は許可をとりましょう。またそれに関連して、自分が気をつけている事は、教えてもらって見に行った珍鳥は教えてもらった事を明記する、という事です。自分が発見した鳥をあたかも他人が自力で見つけたかの様な文章で投稿していたら気分が良くないだろうと思うからです。
 他には「教えてもらった情報は勝手に第三者に流さない」です。情報を教えてくれた人はあなたを信頼しているから教えてくれたのであって、あなたの知り合いを信頼しているとは限りません。例え詳細な情報を伏せていたとしても情報を第三者に漏らす行為はかなり嫌われますし、トラブルになるケースが非常に多いです。実際自分も昨シーズントラブルとなり、その人には今後一切情報を教えるつもりはありません。


 取り留めのない文章となってしまいましたが、自分の考えをまとめました。あくまで自分の考えであり、人に押し付けるつもりはありませんが、参考になれば幸いです。