ヨシガモ×ヒドリガモ

1月6日に大阪府ヨシガモ×ヒドリガモ雄幼羽→第一回生殖羽を見つけました。発見時は河川敷でヒドリガモ200羽ほどの群れと共に採食しており、その後は群れと共に川と河川敷を行き来していました。

1月6日大阪南部の河川

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3月10日に再発見されたという同一個体を見に行きました。ヨシガモと比べるとかなり小さく見えます。

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換羽比較

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雑種の形態

  • 体長・体格はほぼヒドリガモと同じ
  • 嘴はヒドリガモ的だが基部や鼻腔周辺が黒ずんでいる。ヨシガモに見られる額の嘴基部付近の白い斑が換羽後には薄らと見られた。
  • 頭部はヨシ×ヒドリによく見られる模様だが、典型的なものより頬の黒い範囲が狭かった。
  • 喉と首周りは黒く、茶色と黒の模様の境は色が薄くなっていた。これはヨシ×ヒドリにはあまり多く見られるパターンでないと思われる。
  • 胸はヒドリガモと同じ色だが、ヨシガモの鱗模様が見られた。1月に残っていた胸の幼羽を見ると、色はヒドリ的な濃いこげ茶で模様はヨシガモ的な鱗模様となっており、幼羽、生殖羽共に色はヒドリ的、模様はヨシガモ的で面白いと感じた。
  • 脇羽はヨシガモとほぼ同じであった。
  • 肩羽はヨシガモ的だが縁の白い模様は見られないか、見られてもかなり薄かった。
  • 三列風切は幼羽はヒドリ的だったが、生殖羽は長さはヒドリガモ的だが形状はヨシガモの様だった。
  • 腹部は白くヒドリガモ的だが白い範囲はヒドリガモより明らかに狭かった。
  • 下尾筒はヒドリガモ的で光沢の無い黒だが、白い斑が見られた。しかしヨシガモよりは斑は小さかった。