天売島遠征11月9-10②(ナキイスカ、ケアシノスリ雌成鳥など)

2日目は冬は日の出が遅い事に定評のある北海道なので、6時20分と鳥見にしては大分遅くに始動しました。まずは海岸線を見ると前日は見かけなかったミヤマホオジロ、コホオアカが来ていました。厳島神社へ向かうとそこにもコホオアカが。次に舞浜漁港へ行くと翼を怪我していて飛べない変わりに坂道を猛ダッシュするオオセグロカモメを見かけました。ハマヒバリやコヒバリなどが居そうなロケーションなのですが、何も居ず…次に前日ベニヒワ、イスカが群れていたポイントへ行きました。昨日と変わらず大量のベニヒワ、数羽のイスカが採食していました。何か混ざっていないかなぁと1羽ずつ見ていくとベニヒワ大の大きさで翼に白斑がある見慣れない鳥が…数秒間ピンと来ませんでしたが、嘴が鍵状になっているのを見て確信しました。ナキイスカです!見つけた時が背を向けて採食していた事もあり白斑が目立ったため、印象は大分イスカと異なりました。なんとか証拠写真を撮らなければ!と思いますが、枝が入り組んだ場所にいてなかなか撮れません…そうこうしているうちにナキイスカを見失ってしまいました…必死で木を探していきますが見つからない…そして、ふと目線を下げた時に数羽の鳥達が地面で採食しているのが見えました。ツグミかなぁーと双眼鏡で確認してみるとなんとナキイスカがイスカ4羽と採食しているではありませんかΣ(゚д゚;)急いで、且つ飛ばさないように写真を撮りましたが数枚撮った所で少し奥へ飛ばれてしまい、そーっと近づこうとした所で奥のツグミ類もろとも飛ばれてしまいました。次のターゲットはガイドのKさんに教えて頂いたコバシギンザンマシコ(ギンザンマシコの亜種)です。ここ数日はノゴマ館付近でナナカマドを食べていたという事で念入りに探しましたが見つかりません…島中にナナカマドがあるので場所を変えてしまったのでしょう…(後にナキイスカを見たポイントに移動していたと伺いました)

ここでガイドのKさんから、車で鳥見に連れて行って頂けるという有難いお誘いを受けたので、お願いする事にしました。ケアシノスリ成鳥を見たいという僕の要望を受けて、赤岩-海鳥観察舎付近へ連れて行って頂きました。赤岩方面に着くも風が穏やかだからか全く猛禽が飛んでくれません…ケアシノスリが飛ぶのを待つ間、前日徒歩だったため近くで観察出来なかったヤマヒバリを、車の中からじっくりと観察しました。ヤマヒバリはなかなか開けた場所に出てこなく、移動する時も枝に止まる時間が短いため撮影はかなり難しかったです。ユキホオジロも前日と同じく道端の種を採食していました。観察しているとユキホオジロは足がしっかりとしていて走って移動する事が多いと気づきました。走る姿も可愛いです。充分観察でき、もう一度ケアシノスリポイントへ向かうと遠くに猛禽4羽が絡みながら飛んでいます!車後方へ飛んで行ってしまったので、車を転回し追いかけましたが見失ってしまいました…しかし風が出てきて猛禽が飛び始めたという事で見晴らしの良い場所に移動して待つことに。すると直ぐに猛禽が2羽遠くに飛んでいるのを発見して頂き双眼鏡で覗いてみるとハッキリとした黒帯をもつノスリが。念願のケアシノスリ成鳥です!Kさんに黒帯2本は雌だと教えて頂きました。毎年天売島にやって来るケアシノスリ雌成鳥かもしれないとの事でした。もう1羽を撃退する場面もしっかりと撮影でき非常に感激しました。急降下をしネズミを捕まえる場面も観察することが出来ました。帰り際には今渡って来たであろうレンジャクとギンザンマシコも見ることができました。ギンザンマシコは一度近くの木に降り立ってくれたので撮影も出来ました。渡って来て直ぐだったので、警戒心が強く直ぐに飛び去ってしまいましたが初撮りだったので嬉しかったです。

ここでタイムアップとなり帰り支度のため宿へ戻りました。KさんとMさんには大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

2日間の観察種

シノリガモホオジロガモ、キジバト、ウミウアオサギオオセグロカモメセグロカモメウミネコ、シロカモメ、オジロワシノスリ、ケアシノスリ、コミミズク、アカゲラ、オオモズ、ハシブトガラスキクイタダキ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、レンジャク(ヒorキ)、ミソサザイアカハラc、ツグミルリビタキ、ヤマヒバリ、ハクセキレイビンズイ、アトリ、ベニヒワ、ギンザンマシコ、イスカ、ナキイスカ、ウソ、シメ、イカル、ツメナガホオジロ、ユキホオジロ、コホオアカ、ミヤマホオジロアオジ

全42種

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ナキイスカ。まさか見れるとは!
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ヤマヒバリ。近かったです!
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ケアシノスリ雌成鳥(左)とケアシノスリ雄成鳥(右)
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ギンザンマシコ。数十羽の群れでした。あっという間の出来事でオスは撮影出来ず…悔しい。